AX 2013年01月 - 徒然日記
FC2ブログ
 INDEX    RSS    ADMIN

朝日新聞・NHKの大罪 正論 2009年11/18日Part1

 本整理をしていましたら、民主が政権交代した09年の正論が出て来まして、その中の記事がとても興味深かったものですから、これから徐々に載せていこうかなと思いました。


 本日は、高山正之氏がお書きになった


 『二大メディアの病巣を抉ってみれば』

 狡知に長けた"確信犯"と事なかれの似非ジャーナリズム

 日本はまともな国である。
 新藤を仮に宗教としても、他の宗教にある「人を殺すな」という戒律がない。
 他所の民族は人を殺すのが悪い事だと教えないと分からないが、日本人にはその必要は無い。
 朝鮮も支那もユダヤも、文明国を僭称する米国も奴隷制があったが、この日本には無かった。江戸時代に来たツュンベリは奴隷制度に嫌悪を示す日本人を描いている。
 日本人は心優しい。たまに悪いものもいるが、彼らは「奴隷制度を恥じないオランダ人に感化されたものだ」とまで評している。
 そんな奇跡のような国・日本を内部から汚そうとするものが三つもでてきた。
 
 一つは官僚だ。日本は天皇を戴き、天皇が為政者となる征夷大将軍を任命してきた。江戸時代は徳川家が征夷大将軍だった。明治は長州の足軽が天皇を輔弼した。足軽幕府は欧州の絶対君主制をモデルにした。
 明治天皇がルイ十四世で、伊藤博文がリシュリューのつもりだった。足軽達はそれに近づけるため武士を廃し、代わりに彼らの手足となる官僚を作り出した。
 明治天皇は足軽の望む側近政治を嫌い「万機公論に決する」民選議員を促し、明治二十三年、伊藤らは不承不承、国会を開設した。これで帝国議会幕府に移行するはずだったが、足軽達は権力を手離したくないから子分の官僚が議院内閣制をコントロールできるシステムを国会開設前に作った。今回、民主党が廃した次官会議がそれだ。
 かくて「帝国議会」と「足軽元老+官僚」の権力の二重構造が生まれ、隙間から軍部まで出て来る混乱が出来した。
 戦後征夷大将軍を気取ったマッカーサーが帝国議会の権威も軍部も元老も廃した。
 結果的に元老の手足だった官僚が無傷のまま権力の座に残った。
 しかし武士らしい高潔さもない、長州の足軽でさえ持っていた志もない官僚が棚ぼたで権力を握るとどうなるか。彼らはただ官舎を建て「年金は役人、民間は退職金」の形を崩して年金と退職金を二重取りし、さらに天下りで民の膏血を貪るだけだった。
 官僚の権化みたいな石原信雄は「官僚は優秀で見識がある」からそれが許され、天下りは「その優秀さを民間で生かす」為だと弁解する。
 しかし、石原本人を含め官僚は尊大であっても優秀なものはかつていなかった。
 せっかく次官会議を通して戦後の日本を支配しても、彼らは日本に吸いつく寄生虫以上にはなれなかった。考える事は宿主・日本が死んだら寄生できないと言う事だけ。だから何でも平和、何でも現状維持を貫いた。外交官も外国でいい暮らしをしたいから波風立つ外交折衝などやらない。彼らが舵を取って日本から覇気がなくなった。

 三悪の二番目は「学者」だ。
 官僚が寄生虫なら学者は耳鳴りになるか。日本を不安にし、鬱病から自殺に走らせる危うさを持つ。
 たとえば南原繁だ。彼は講和条約締結を前にソ連を含めた全面講和を言い立てた。火事場ドロ以下のソ連を持ち上げる詭弁は吉田茂に曲学阿世の徒と嘲笑われたが、彼の罪深さはそんな程度ではない。
 マッカーサーは何様のつもりか、日本の憲法をいじくった。憲法に触れるのは日本国民であり、きちんと法的手順(dueprosess)を踏まねばならぬ。それを無視した米国人に南原は貴族院議員として注意すべきだった。
 しかし彼は文句を言う代わりに尻尾を振った。マッカーサー憲法の前文は「政府の行為によって再び戦争の災禍がないよう」監視し「平和を愛する諸国民の信義と公正に信頼して」日本は生きて行くとしている。ソ連も米国もいい国で、悪いのは「戦争の災禍」を招いた日本の政府だと。日本人は自分の政府を常に敵と見て監視し、対決しろと。
 世界のどの国が自分の政府を「敵」と規定する憲法を持つか。
 しかし南原はこの規定を褒め、「国家が悪い事をしたら国家に賠償させるべきだ」と良いだし「国家賠償法」を成立させた。
 世界にも例のない国民と国家を敵対させ、賠償義務を負わせる憲法がこうして出来上がった。
これに基づき過去、国に賠償請求したのは北海道庁爆破事件や警視総監公舎爆破事件の犯人と目された男達、「よど号」事件の犯人の息子達、首都圏でOLを殺しながら無罪とされた小野悦男などだ。
 この南原の後を追って家永三郎や綱野善彦、藤原彰らが同じ道を歩み、彼らの路線を継承することが日本の学者の形になった。少し前、東大駒場で日本の植民地統治を批判した矢内原忠雄の回顧展があった。主催の若手学者は「矢内原は南洋群島の統治を肯定した面もあり問題はある」(朝日新聞)と語る。日本の統治は陰惨、残忍。それ以外の評価は日本の学会では「問題」なのだと。ちなみに仏印では阿片公社が置かれ、住民を中毒患者にして売人商売で儲けた。英国のマレー統治も華僑に阿片を売らせた。米国はフィリピン植民地化に逆らった二十万人を殺した。日本は朝鮮でも南洋諸島でも戸籍を整え奴隷を開放し教育を施し電気を通したが、学舎には事実はいらない。日本を悪としてこそ立派な学問だと思っている。
 しかし、そんな学者や官僚が可愛く見える日本の汚し屋がメディアだ。中でもNHKと朝日新聞のひどさは耳鳴りどころではない。

 まずNHKだが、これは三悪の中の官僚の枠に入れてもいい。つまりNHKはメディアであっても報道人ではない。ありていに言えば小役人がジャーナリストを装った特殊な存在だ。なぜ彼らが似非かは仕事を観れば分かる。例えば東京湾で潜水艦と釣り船がぶつかって沈没したとする。新聞は航行規則や東京湾の状況、海軍艦艇の特殊性などを取材して数百行の原稿を作る。しかしNHKは短いニュースの時間枠に嵌めるから記事は十行もあればいい。真似事で済む。
 昔、磯村尚徳が朝鮮動乱は「北が攻め込んだ」とやったら朝鮮総連が抗議した。彼は番組中に「私ごときが歴史を云々するつもりはございません」と平蜘蛛のように謝罪した。以後、NHKは朝鮮動乱を語らなくなった。まともな報道機関ならそんな抗議は突き返す。事なかれの役所だからこんな事も恥と思わない。
 矜持もない、取材もないという特性が今度の「ジャパン・デビュー」騒ぎにつながる。彼らは文句を言われないため検定済み教科書に従い「日本は侵略国家」で「残忍な植民地を支配した」に沿って台湾を描こうとした。ところが出てくるのは「いい日本人」「いい統治」だった。虐殺で始まったはずの日本統治で最初にあったのは芝山巌事件。まだ治安も確保されない台北に丸腰で赴任した六人の日本人教師が惨殺された。それでも多くの日本人教師がその遺志を継いだという話だ。
 そんなのは教科書にない。だからNHKは言葉と映像を切り貼りし日本は残忍で、台湾人と大戦争をしたことにした。教科書通りにしたのになぜかNHKには抗議が殺到した。なぜ文句を言われるのか、多分今でも彼らは分かっていない。
 まともな人は茶番と笑った松井やよりの女性国際戦犯法廷もNHKは真顔でカメラを回して放映した。のちに安倍晋三、中川昭一を巻き込んだ朝日新聞のガセ報道に繋がるが、これもNHKが似非報道機関であることを明白に示している。
 中学の教科書以上の知識も無い小役人達が新聞記者ごっこをやるために日本人は日銭二億円の受信料を取られている。それで彼らはワシントンに四十人もの特派員を送り、取材現場に仮眠用のバスを送り込む。新聞記者が日の丸弁当で凌いでいるのに、彼らは出来たてのホカホカお重を朝から食っている。そんな無駄をやって出来上がるのは日本を汚す偽りの情報番組だ。それでもあなたは受信料を払いますか。

 そして朝日新聞。ここもNHKと同じに日本は侵略国家で、支那や東南アジアで残忍な侵略戦争をやったというスタンスだ。ただそれが嘘と言う事を書いている記者達が知っている。それがNHKと大きく違う点だ。
 例えば南京大虐殺。白人のティンパリらが支那人と組んででっち上げた創り物だ。現場の南京には朝日新聞は百人近い記者カメラマンがいっている。みんな嘘と知っている。それでも戦後には本多勝一が嘘の大虐殺に嘘を上塗りした。
 支那はその嘘に乗って大虐殺展示館を作った。ただでっち上げだから証拠がない。やらせ写真を創り、古い写真に適当なキャプションを付けて展示した。その中に朝日新聞が撮った「日の丸村」の写真がある。蒋介石も毛沢東も村々を襲って略奪と殺しをやった。日本軍が来て彼らを追い出し治安が回復すると人々の顔に笑顔が戻ってくる。日本軍兵士に護られて橋を渡る女性達が見せている表情だ。
 しかしキャプションは本多の嘘に倣って「日軍兵士は女を拉致し暴行し虐殺した」。

 朝日は当然それが嘘と知っている。まともなら抗議して撤去させる。本多勝一の嘘もばれるが、日本の名誉は守られる。
 しかし朝日は二十年以上、知らんふりを続けた。本多を守ったわけではない。あの写真がインチキと朝日が指摘すれば南京大虐殺そのもののいかがわしさが表に出る。一ヵ所が崩れればやがて白人国家が支那と組んで日本を侵略国家仕立てたカラクリも見えてくる。朝日が守ってきた戦後レジームは崩壊する。それが怖くて朝日は目をつぶった。
 思いは支那も同じだ。支那は日本を裏切って金で白人国家側に転んだ。それがさらけ出される。二〇〇七年十二月の南京六十周年のおりに胡錦涛は「日の丸村」の写真と既に捏造写真と判明している駅のプラットホームで泣く幼児の写真など三点を撤去した。朝日の窮状を救ったわけではない。アジアの裏切り者といういじましい支那の過去を覆い隠すためだ。
 朝日は支那印の東アジア共同体をやたら支持する。これに朝日がかけた時間とエネルギーは凄い。何としても支那を盟主にしたい。それはかつての社長・広岡知男の先祖が広東出身者という"噂"を信じたくなるほどの徹底ぶりだ。
 発端はマハティールだった。彼が首相になった頃のマレーシアは英植民地の名残が色濃かった。西海岸に連なるゴムや油椰子のプランテーションは全て英国人所有で、国内経済は英国人の手先だった華僑が戦後も握ったままだった。彼らが売りまくった阿片でマレー人の中毒患者は十二万人以上もいた。マハティールは先ず阿片売人は死刑という法律を定め、次に国家予算の大方を注いで英国人から国土を買い戻した。最後にマレーを食い物にしてきた華僑を追い出した。ただベトナムが華僑を無一文で追い出した、いわゆるボートピープル方式でなく、彼はシンガポールを華僑に与え、そこに移住させる方法を取った。リー・クアンユーもその一人だった。
 戦後の負の財産を全て処理した後、マハティールはEAEC(東南アジア経済会議)を提唱した。参加国はASEANと日本。アジアに仇なした白人国家と華僑を排除して日本を盟主に発展を共有する狙いだった。その意図を、香港での経済フォーラムでマハティール自身が明らかにした。いわゆる「日本なかりせば」演説だ。「日本がアジア諸国に自立の機会を与えた。日本がなかったらアジアは白人国家に隷属させられた。白人は分に過ぎた豊かな暮らしをし、我々は貧しいままだった」
 これにはクリントンが激怒した。朝日も激怒した。紙面でマハティールを攻撃し、EAECを大東亜共栄圏の再現、日本帝国主義の復活と称して潰しに回った。その一方で慶大教授の添谷芳秀に「日本は二流国家という選択がある」と書かせた。支那を待望するアジアの声として「ネーション」「ジャカルタ・ポスト」「ストレート・タイムス」などの記事を紹介する。それがみんな華僑系新聞とは書かない。日本を毒する学者の使い方を心得ている。
 これを二十年続けた。そして今、支那が盟主になる東アジア共同体を評価する社説を書きだした。社説の中でさりげなく共同体の先駆構想として「マハティールのEAEC」に触れていた。それがアジア諸国に迷惑ばかりかけてきた支那を排除する構想だったことは書かない。だから躍起になって潰しにかかったことも書かない。NHKと違って、事情を知悉した者が、その真意を探られないよう、支那への思慕も気付かれないよう巧みに隠す。行間から小狡さが滲んでいる。
 マッカーサー憲法の前文「政府が再び戦争の災禍を・・・」は白人が植民地支配に使った分割統治に通じるものがある。インド支配はイスラムとヒンズーの宗教で民を対立させ、十六種の言語で分割した。十億の民が手を取って団結するとか民族エネルギーを発揮するとかこれによって不可能にした。
 彼らは戦後、日本にこの手を使おうとしたが、宗教では八百万も神がいて、仏教も耶蘇教も勝手にどうぞで、対立も生まない。単一民族だから朝鮮人、支那人を混ぜて他民族化も考えたが、民度が違いすぎて対立にもならない。そこで思いついたのが国民と国家を対立させる試みだ。憲法の前文「戦争の災禍を呼ぶ政府」が生まれた。国民に不幸を呼ぶ。それが政府=国家なのだと。前述したように南原繁は「国家賠償法」まで作って敵視策に夢中になった。
 かくて世界で初めて「国家と国民の分割統治」が日本で始められた。しかしこんな対立構造はまともに考えればすぐ消える。それでマッカーサーは新聞を使った。どんなアホな事でもひたすら繰り返せば持続出来る。麻原彰晃の空中浮揚みたいなものだ。そして奇跡が起きた。マッカーサーがクビになって消えた後も朝日新聞がマッカーサーのお言葉を守り、国家は国民の敵と言い続けてきた。
 安倍政権に対し朝日は新聞の良識を超えて中傷と敵意に満ちた記事を書き続けた。安倍政権はそれで崩壊したが、それについて主筆の船橋洋一は「ジャーナリズム再興」の中で、朝日は「暴力装置を持つ権力」に「食らいつき」「しっかりと見張り」それを報道しただけだと正当化していた。その文言はまさに日本人を分割させるために書かれた憲法の前文と同じだ。
 朝日は頭が良い。「国家」は、いま私欲だけのおバカな官僚が握っている「暴力装置」だって法務省や防衛省の官僚が握り、厚労省のヤミ専従問題だって立件もされない。それに首相も文句が言えない。田母神俊雄空幕長の解任だって増田好平次官が浜田靖一防衛相に命じてやらせたのは周知のことだ。
 それでもなお政府を敵として内閣を次々潰して政局を再起不能まで混乱させ、ついには政権担当能力もない民主党政権を実現させたのは何の為か。それはマッカーサー憲法を奇貨として日本を分断、混乱させて国力を減衰させ、日本をインド化しているとしか思えない。
 問題はそれで誰が利益を得るか。広岡知男はやはり広東出身だということか。
                  (敬称略)

 
 


NHK日曜討論1/6日。2013年安倍政権はどう動く。NHK対麻生副総理。

 今日は、先日1/6日に放送されたNHKの日曜討論から、麻生さんとNHK解説委員神志名泰裕氏のやりとりが面白かったので、麻生さんの場面をメインに書き起こししてみたいと思います。

 神志名氏「衆議院選挙の圧勝を受けて、年末第二次安倍内閣が発足をし、年をまたいで予算編成作業に当たっています。新しい年、国民が期待を寄せる景気回復は出来るのでしょうか。また大震災からの復興、原発エネルギー政策、さらには外交安全保障の建て直しはどうなるのか、今日はこうした待ったなしの課題にどのように取り組んでいくのか新閣僚の皆さんに議論をして頂きます。よろしくお願いします。」









 神志名氏「早速、副総理兼財務大臣の麻生さんからお聞きしたいと思います。」

 神志名氏「安倍総理の政権運営の心構えについてなんですね。総理大臣が退陣をして、再び総理に就くというのは吉田茂総理、麻生さんのお祖父さん以来64年ぶりという事になります。安倍さん、内心今度こそという、そういう気負いもあるんじゃないかと思うんですが、あんまり気負いすぎると、こう裏目に出る。そういった心配はありませんか?



 麻生さん「選挙期間中からも、よく『高揚している。高揚している』とNHKなんか良く叩いてましたけど。(他の閣僚から忍び笑いが‥)そうですね、選挙期間中に高揚しなかったら、『やっぱり身体が弱いんじゃない?』かって言うんじゃない?

 麻生さん「だからやっぱり選挙なんてのは高揚してるのが当たり前だと思いますし、二回目だと言う事で、張り切ってなければ可笑しいと思いますんで、別に不思議な感じはしませんけど。」

 神志名氏「そうですか。はい。えー、内閣の要の官房長官の菅さんにお聞きします。安倍政権の一番の今年の目標というと、経済の建て直しという事になるんでしょうか。」

 菅氏「危機突破内閣という事で私達スタートしてます。そんな中で全閣僚の皆さんにですね、総理が就任に当たって指示したことが三点ありまして、これはもうやはり経済の再生ですよね。それと東日本大震災からの復興。それと危機管理。まさにこの目標に向かってですね、私達は進んで行きたい。こう思っております。」

 神志名氏「なるほど。そこで一点。新しい年の政治日程についてお聞きしたいと思うのですが、特に今年の前半はですね、この通常国会。ここが政治の舞台になります。招集は今月の28日頃と見て宜しいんですか?」


 菅氏「まだ正式決定ではないんですけど、今月中にはと、当然考えております。」

 神志名氏「そうですか。はい。次に経済再生担当大臣の甘利さんにお聞きしましょう。年明けの株価、全面高で大震災前の水準に戻りました。今年の景気良くなりますか?」


 甘利氏「(笑)良くなりますかって、しなきゃならないと思いますし、なるだろうという期待値でですね、いい数字がついてると思うんですね。この期待に応えられるように具体的な施策をですね、具体的なロードマップを作って実施していく。その信頼感が市場に伝わっていけばですね、この株価や円の適正レートは本物になっていくという風に思っております。」

 神志名氏「経済産業大臣の茂木さん。あのーこれからの経済の鍵になるのは新しい成長戦略。ここがポイントになると思うんですが、どうでしょう。」

 茂木氏「おそらくですね、三本の矢の組み合わせと。こういった言葉を安倍総理は使ってるんですけど、一つはやっぱり物価目標。そして大胆な金融緩和によるデフレから早期脱却していくと。そして二つ目には機動的な財政運営。これを行う事によって景気の底割れを防いで反転をさせていくと。そして仰った経済成長。成長戦略についてはですね、まさに設備投資であったりとか、緊急開発投資と、こういった民間の投資を喚起するような政策を取っていきたいという事で、政策としては三本の矢。そして体制としては麻生総理の下で、あっ、安倍総理の下で麻生外務大臣、そして甘利経済再生担当大臣。そして経済産業大臣。三本の矢でこっちもやっていきたいと思います。」(茂木さん、つい総理の名前を間違えて慌ててしまいました。)

 神志名氏「根本さん、出身が福島と言う事で、復興の足取り。なかなか進まない苛立ちを感じられてるんじゃないでしょうか。」


 根本氏「福島の場合、特に原子力事故からの被害がありましたから、復興が遅れてる。それは私も地元で実感として感じておりました。とにかくこの復興を加速させなければならない。そういう意味では安倍総理は復興を経済再生危機管理と三つの柱でやっていくと、被災地も総理の訪問地として初めて福島に入りました。しかもこの復興については関係閣僚が全て復興大臣の気持ちでやるようにという事も指示されておりますので、安倍総理、大変復興に思い入れが強いですので私も復興大臣として、しっかりこの遅れを取り戻して復興を加速させていきたいと思っております。」

 神志名氏「総務大臣の新藤さん。地方を元気にするためには地方分権の取り組み。これも非常に重要ですね。」


 新藤氏「私はですね、とにかく日本を取り戻すんだと、元気な地方、そして逞しい経済、それから優しい社会。こういったものを日本を取り戻そうという事を皆で頑張って訴えてきました。で、国を元気にするためには国というのは地方の塊であると。国あって地方がある。そして地方があって国があるという観点からですね、是非総務省としては国の直轄事業以外の仕事というのは総務省が財政措置をして地方自治体の支援を致します。ですから町が元気になってくような色んな工夫をしていきたいと思いますし、また被災地の皆様方に何て言っても復興加速化するために我々も後押しをしていきたいと、このように思っております。」

 神志名氏「はい。外務大臣の岸田さん。安倍総理は外国訪問の最初にアメリカを選びました。この日米首脳会談ですね、どうなんでしょうか。今月中には可能なんですか?」


 岸田氏「総理は仰るように日米首脳会談。訪米に強い意欲を示されておりますが、アメリカの現状。年末に財政の崖の問題で大変混乱がありました。また年明け、一般教書、また大統領の就任式の準備と、かなり日程的に窮屈な状況にあります。少し幅を持って今、日程調整を行っている。現状はそういう段階です。」

 神志名氏「じゃあ2月にずれ込む可能性もあるという。」

 岸田氏「今先方との調整中であります。」

 神志名氏「そうですか。防衛大臣の小野寺さんにお聞きしたいんですが、この防衛問題。最重点に取り組んでいきたいという点はどういった事でしょう。」


 小野寺氏「まず今回の就任にあたりまして、安倍総理から国民の生命財産そして領土領海領空。これを断固として守って欲しいという事であります。この年末年始も、私共しっかり警戒態勢に努めて参りました。様々な周辺の不測の事態に陥らないように。これは備えをしっかりすると言う事。これが私共に一番課せられた問題だと思っております。それから外務大臣のお話もございますが、日米関係。これをしっかり基軸として対応するためにも沖縄の負担軽減。そして抑止力の問題。様々な基地問題にも積極的に取り組んでいくこと。これが私共の大切な役割だと思っております。」

 神志名「麻生さん、安倍政権の金融政策。この大胆な金融緩和。それから公共投資の拡大などが柱になりますが、この大胆な金融緩和という場合にですね、日銀と物価上昇の目標設定をして資金を大量に出していく。こうしたやり方で経済は回復に向かうんでしょうか。」


 麻生さん「金融緩和だけしたという例は竹中平蔵大臣の時にやった経験がありますけど、上手くいきませんでした。経済をやるときに金融を緩和しても、そこは銀行までにしかお金は行きません。銀行からお金を引き出す実需が出来ないとそのお金は生きてきませんので、実需を出していくためには財政の出動による色々な仕事が出て来ないと消費、もしくは設備投資は今冷えていますから、先頭切るのは今財政という事になろうと思います。従ってそれが二つ目。加えて将来的には経済を成長させていくという経済の成長戦略。経済産業省が主にやる仕事ですけども。その三つが同時に行われて初めて金融緩和が生きてくると言う事だと思います。」(日銀総裁には竹中氏の名前も出てましたが、この麻生さんの言葉で竹中氏の総裁の座は無しという感じがしてホッとしました。)

 神志名氏「甘利さん、日本経済の再生本部と経済財政諮問会議。両方兼ねる大臣という事になります。どのような仕組み、役割をやりながら経済を引っ張っていくお考えですか?」

 甘利氏「経済財政諮問会議というのは、今までも自民党時代にありました。これが民主党政権になって休眠状態になってしまった。それを立ち上げると。これは経済や財政の運営全般の基本的な方針を作るところです。いわば日本国の経済財政の基本設計をするところですね。基本設計をするところの意味がしっかり生きるためにはですね、それを具体的な政策に落とし込んでいく実施設計をする部分が必要なんです。経済再生本部というのはまさに諮問会議が基本設計をするとすると、それを具体的に実行していくための実施設計をしていく部署です。この二つを一本の事務局でですね、内閣官房の元に両方を指揮していくという形になっていくと言う事であります。」

 神志名氏「麻生さん、日銀は今月二十日と二十一日の両日。金融政策決定会合を開くと言う事になってます。この政府と日銀との間で協定というのは結べる見通しなんですか?」


 麻生さん「あの協定という言葉にこだわる必要は全く無いんで、経済財政諮問会議が開かれておりました自民党政権時代には少なくとも月に一遍。総理、財務大臣、皆、日銀と毎月一回会合してましたんで、別にその場で話はスッとできましたんで、協定を結ぶってのは普段会わないから協定結ぶみたいな話になるんですよ。だから従って財政諮問会議を再開されると言う事を決めておられますんで、そういった意味ではその段階で既に話がススッと通っていけば、別に改めて協定を結んで、協定がどーたらというような新聞のネタにわざわざ提供するような話を作ることはないと、私はそう思いますけど。」

 神志名氏「実質的に歩調が合ってればいいと。」

 麻生さん「はい。」

 (中略)

 神志名氏「これまで日銀との関係等聞いてきましたが、仮に共同歩調が取れて物価上昇の目標等について合意をした場合にですね、政府の側も需要の拡大とか、そこの取り組み方というのが非常に大きな責任として出て来るんじゃないですか?」


 麻生さん「当然です。日銀だけが金融緩和しても景気が良くなることはない。はっきりしてますんで、従って財政の方も当然の事として一体感を持ってやっていかないと、いわゆる資産のデフレによる不況といのも昭和二十年からこの方六十七年間我々は今回のデフレ不況に入るまでやったことありませんから、デフレ不況対策というものをやった経験者は日本にはいません。世界にもいないんです。従ってデフレはありませんでしたから、六十何年間は。我々は今少なくとも経験者はいないとなれば歴史に学ばないといかんのであって、かつて歴史を見ればデフレ不況の時にどのようにして対応してきたかという歴史から学ばないと今回は駄目と思っておりますんで、歴史を学べば答えは自ずと財政金融一体化。はっきりしてると思います。」

 神志名氏「甘利さん、日銀の総裁人事。4月に今の総裁の任期が切れます。元官僚の方とか或いは学者の方とか或いは日銀の経験者といった様々な名前が取り沙汰されていますが、日銀総裁の条件についてはどのようにお考えでしょうか。」

 甘利氏「これは総理と財務大臣が最終的にご相談されて決められることであって、私がとやかく口を挟む事ではないと思うんですけど、要は優秀な人であればですね、その出自を問わないという事だと思うんですね。何処何処だから駄目っていう先入観年は国益に沿わないと思います。能力のある人。今の日本の状況に一番合って世界に対して発進力の持てる人。その人が就任をすると。その人が何処の出だから良いだ悪いだっていう議論はあんまり良い議論ではないと思います。

 神志名氏「じゃあ財務大臣。この点如何でしょうか。」(神志名氏、甘利氏の言葉に少しムッとして、麻生さんを名前ではなく財務大臣と呼んでます)

 麻生さん「あの、基本的には役所出身だから駄目と言い続けた民主党は役所出身を少なくとも優先されて郵政省に二期連続当てられる、というようなことしてられて、あまりNHKで叩いてる風ありませんでしたけども。(ここで思わず皆が失笑してしまいました。)あの言ってる事とやってることが全然違ったなと思って見てますが、私共は何処の役所だから駄目とか言う事はありませんし、かつて日銀の総裁を三菱銀行の総裁がやっておられた事もありますから。但し給料は三菱銀行の頭取とかなり違いますんで、余程給料が安くなってもやろうというような方。且つ能力のある方。私共も甘利さんと同じで能力のある方というのが極めて大事なとこだと思いますが。」


 神志名氏「それでは経済政策のもう一つの柱。この公共投資の拡大について話を進めたいと思います。麻生さん、この安倍政権の最初の試金石となりますところの補正予算という事になりますが、中身と規模。現状ではどういう風になってますか?」

 麻生さん「一番大事なことは今の段階で積み上げた数字を言える段階にはありません。しかし少なくとも政権交代を国民が有権者が期待した一番大きな理由は景気対策にあると言う事は選挙をやってきた我々には良く分かるところでもありますので、この政権は景気対策、デフレ不況対策というものに関して最重点を置いてるんだというメッセージが伝わるような補正予算を組まねばならぬという事なんだと思いますが。」

 神志名氏「大体10兆くらいと見といていいわけですか?」

 麻生さん「うん、この種の言葉に引っかからなくなってきたのは総理大臣をやった経験のお陰だと思っておりますが。(閣僚の方々思わず笑い出します。麻生さんも思わずニコッと。)」


 神志名氏「麻生さん、夏の参院議員選挙。安倍政権の対応。これは自民公明両党、ここで過半数を獲得していくという事なんでしょうか。」

 麻生さん「基本的に第一次安倍内閣の時に参院議員選挙で負けて、ねじれがスタートしたという責任を強く感じておられますんで、我々としてもこの政権の中に於いて、衆参に於いてねじれ解消。その為には参議院で自公で勝つ。これが優先順位の一番。そう思って取り組みます。」

 神志名氏「麻生さん、来年度平成25年度予算の編成作業も平行して進められています。来年度予算の基本的な考え方が一つと、それと予算のフレームですね、民主党政権時代は歳出枠は71億円とか、或いは一兆円とか、或いは新規国債四十四兆円といった、そういう枠がありました。こうした枠の考え方についてどういう風にお考えですか?」

 麻生さん「先程申し上げましたように、それにこだわっている間は少なくともこの内閣に変えて、我々は新しい経済対策を期待していたけれども、前の内閣と変わらないじゃないかというイメージしか伝わらないと思います。従って44兆にこだわるつもりはありません。少なくとも経済、復興、再生に全力投入という形のものですけれど、どのみち今回の場合は12月28日にスタートですから、普通は12月28日に財務省の原案が出来上がる政府原案が出来上がる時期に予算編成をスタートさせますので補正予算と言うよりも暫定予算というものが必然的に四月、五月という事をやらざるを得ない。その分も考えて補正予算を組まねばならぬという前提で本予算も考えておかねばならない。十五ヶ月予算という言葉が良く使われますけど、そういった感じで経済体制が変わる経済再生に方向を切ったというイメージを作り上げなければ行けないと思っております。」
 神志名氏「新年度予算ですね。」

 麻生さん「はい。」

 神志名氏「はい。甘利さん、一方この歳出の膨張に繋がらないように財政の再建とかですね、財政規律の新しいルールと言いますか、そういう事を作るお考えはないですか?」

 甘利氏「これは諮問会議で中長期の経済財政運営についての方針は示していこうという風に思っています。短期的には柔軟な財政始動を可能にする、つまり縛りをといていく、しかし中長期に向かってですね、財政再建をしっかり視野に入れておくと言うことが日本が発行する国債の信頼度を保っていくことにとても重要ですから、硬軟併せ持って取り組んでいく財政運営はとても大事だと思います。そこは財務大臣はもう既に一旦経験をされていますから、硬軟併せ持って景気対策、経済成長もしっかり路線を敷いていく、それから市場が財政再建を投げ出したんだじゃないかと思うようなことをさせないためにもですね、財政再建路線もしっかり中長期的に敷いていくと、この両方を矛盾無く運営していくことになろうかと思います。」

 消費税率の引き上げについて。

 神志名氏「麻生さん、この消費税率引き上げの問題。おそらく十月ぐらいの経済の状況を見て判断をされると思うのですが、予定通り引き上げられるかどうか、それまでに景気を良く出来るかどうか、そこの自信はおありですか?」

 麻生さん「十月っていうのは主に主力の景気情勢というのを見るんですが、主力のものが出てくるのが八月ぐらいになろうと思いますが、基本的には主力ではまだ本予算がスタートしてる段階が五月以降ですから、まだそれだけの影響はそこに出て来ていないという段階で判断するという事になろうと思います。しかし十八条というのが書いてある様に、その十八条には景気が良くなってこないと、消費税は上げないと、そういう約束が自・公・民で出来上がってるわけですから、そういった意味では今の段階で上げられるような状況になるような『景気が回復したな』と国民の方々に思って頂けるようなものまでなるか否か、ちょっとこれ今からの予算の編成の度合い、またそれをどう受け止められるかという所だと思います。」

 神志名氏「菅さん、このアジア諸国の中には、安倍政権でいわゆる右傾化するんじゃないかと言った意見もあります。また自衛隊、国防軍と位置づけるための憲法改正、それから集団的自衛権の行使の問題。いわゆるこの安倍カラーの問題と、かたやこれまで話がありましたが経済再生などとの優先順位。簡単に言うとどういう風に考えてるんでしょうか?」

 菅氏「とにかく経済再生という話。それと東日本大震災の復興。それと危機管理という話をしましたですね。ここはやはり現実問題として尖閣問題があります。さらに北朝鮮。この間ミサイル発射しました。ですから、国内的にはこの経済をしっかり。東日本をしっかりやる。それと同時に海外の危機管理。ここもしっかり国内外の危機管理をやっていこうという事ですから。ここはまさに三点について各閣僚に総理支持を出しましたから、なんとしてでもこの三点をやっていこうという事です。」(NHKのアナウンサーが右傾化や国防軍を持ち出しても、菅さんはそれには触れず、実際大切な目の前の大事に対して終始言及されていた姿が印象的でした。チマチマした事にすぐ吠えまくる左翼民主議員とは違い、お育ちの良い自民党との差はこういう場面で歴然と出て来るんだなぁと感じます。)


 神志名氏「で、その、政権にとってこれからやっていく課題というのは今年は何を最重点にやっていくんですか?」


 麻生さん「基本的に今の国民の世論を考えれば、どう考えても経済再生という事だろうと思いますし、特に新藤先生のところなど、地方に行けば前回の選挙で二十九小選挙区のうち、三勝26敗だったと記憶してますので、その分を如何にきちんと解消するかだと思います。」

神志名氏「はい。」



 麻生さんのマスメディアに対するチクリと皮肉を込めながらの話には、思わず吹き出してしまいましたが、麻生さんの小気味良い語り口調は聞いてて分かりやすく気持ちが良いものでした。

 3年3ヶ月の民主政権下での左翼議員達の話に比べますと、当然と言っちゃ当然ですが、自民党の閣僚の方々は非常にスマートで、説明も的確で私のような鈍い人間でも分かりやすく、安心して聞いていられます。

 そして、以前はこれが普通の政権の形だった事を改めて感じるのです。

 今回は麻生さんのキャラがあまりに楽しくて、思わずメインで載せてしまいましたが、他の方々のお話も大変勉強になり、あっと言う間の一時間でした。

 ただ、最後の麻生さんに対しては時間が足りずに、エンディングテーマがバックに流れながらの話でしたので、神志名氏の番組進行下手も感じた次第です。




たかじんNOマネー12/23日激突メディア論。最近のメディアは劣化している

 昨年の12月23日に放送された『たかじんNOマネー』では田原総一朗氏を迎えてメディアに対する討論が行われました。

 ここで以下の四項目に分けて討論がされましたが
 ①「メディアの影響力は今も絶大?」
 ②「TVは公平報道に徹するべき?」
 ③「最近のメディアは劣化している?」
 ④「メディアは徹底して人権に配慮すべき?」

 
今日はその中の③番が興味深かったので、書き起こししてみたいと思います。
 ゲスト、田原総一朗氏、長谷川幸洋氏(東京・中日新聞論説副主幹)


 
 後にとんでもないインチキ研究者であることが発覚した森口氏について読売新聞は10月11日の朝刊一面で、『森口医師がiPS細胞から心筋を作り、重症の心不全患者に細胞移植する治療を6人に実施した事が分かった』と記事を掲載。
 その後、誤報であったことを認め謝罪した。

 読売の報道を追いかけた共同通信も、後にお詫びコメントを発表したが、そんな中、朝日新聞は『読売新聞の報道は異常に詰めが甘かった』と識者の言葉を借りて痛烈批判。『本紙は記事化』せずと胸を張った。



 とはいえ、その朝日新聞も過去に幾度も誤報を流しているが・・・

 
 こうしたメディアの不祥事は新聞だけではない。
 テレビ報道の現場でも凶悪事件の容疑者の顔写真が別人のものだったり、犯人の氏名が間違っていたりとミスを連発。
 (中略)

 そこで皆さんにクエスチョン。
 『最近のメディアは劣化していると思いますか?』

 
 真鍋氏「大谷さん、劣化はしてない?」
 
 大谷氏「たとえば今顔写真の取り違えの報道がありましたよね?皆が間違えたと。でもね、地元で一番報道したかったはずの神戸新聞は載せてないんですよね。写真を入手していながら。何故かって言ったら神戸新聞の記者は前の事件で公判に言ってるあの容疑者をずーっと見てたわけですよ。だからどう考えたってこの写真は違うと。だから一緒くたにするわけじゃなくて、メディアの中にもそういう地道な努力をして、確実にあれは違うと言える記者もいるわけですよ。それを全部一緒にしてものを言っちゃいけない。豊川の事件出てきました。生中継しましたか?TVは。愛知県警の要請に基づいて午後九時に流れた映像は、実は午後七時の映像ですよ。むしろ逆に犯人には『今違うよ』という情報を却ってインプットしてたわけです。状況を全部流してたというのは大間違いで、そこはメディアの側としたら言える事と言えない事あって、あれは七時の放送なんですって言えなかっただけの話なんです。ただNHKは九時のニュースで生で流した。メディアがそういう形で犯人検挙に協力してたって、ニコ動は生中継で流しちゃったわけですよ。そういう事を抜きにして全てメディアはそうなんだと、言うような決めつけはおかしい。」



 青山氏「いや、それでもね、最近のメディアは劣化しているって例によって質問自体に問題があるんだけれども、日本のマスメディアが敗戦後ずっと掲げてた同じ問題は、そのままずーっとあって更に腐ってきている。それと同時にね、ただ正直、20年共同通信の記者やって改めて思いますけど、ハンターと呼べる記者は本当に少なくなってますよ。だからそういう意味では僕はYESなんです。ただしずっと掲げてきた問題は前からずっとありました。最近こうなった訳じゃない。」


 田原氏「大谷さんね、さっき言った、たとえば森口の報道とか、こういうのは別に劣化とは言わないの。むしろ森口って。むしろね、あの森口。この番組出したらどう?あれは一体何だったんだと。僕はね、劣化してる最大の理由はね、コンプライアンスですよ。つまりTV局がコンプライアンス、コンプライアンスって言って、コンプライアンスは何かと。つまり一応法令重視みたいな事だけど、違う。クレームが来るのが怖いの。だからね、クレームが来ない番組作ろうとするから、つまんない番組ばっかりなんだよ。この番組なんてクレームがジャンジャン来る事をプロデューサーは喜ばなきゃいけない。」


 青山氏「だからそれは実はTVだけじゃなくて、共同通信20年居た間、『青山君の原稿にこうやってクレームが来た』っていうのが常に最大の問題でしたよ。だから実は日本のメディアの中にずっと巣くってるんですよ。だから辞めたんですよ。その上で今森口医師の話をされましたが、あれはたとえば東京大学付属病院って言っただけでひれ伏すっていう権威意識がメディアの中にあって、権威と戦うはずのメディアが一番ひれ伏してるという問題がずっとあるから、だから最近の劣化という意味では違うんですよ。もう一度言うと組織の中で戦ってきたウォーリアもいたんですよ。ハンターもいた。それがドンドンドンドン少なくなってる。押しつぶされてるってのもあるんですよ。」

 長谷川氏「皆さん大手メディアの出身だから、僕もそうだから分かるけど、それは記者クラブ制度ですよ。横並び主義なの。」

 田原氏「この番組が初めね、政党の名前出しちゃいけないって言うでしょう?あれ劣化ですよ。」

 須田氏「そうは言ってもね、記者クラブ制度の問題良く言うけど、僕もそう思うけれども、ただ記者クラブ制度って昔からある訳じゃないですか。何故ここへ来て、じゃあそれがこうなってしまったんですか?」


 長谷川氏「それはやっぱり資質だと思うな。」

 田原氏「記者クラブでロクな質問するのが居なくなった。PC打ってんだよ。PC。」

 岸氏「多分原因は簡単で、記者クラブの問題も大きいんだけど、もう一個言えば、田原さんとか長谷川さんみたいなジャーナリストが少なくなって、サラリーマンばっかりですよね。だから日本企業全体が劣化したのと同じようにメディアも劣化したんだと思いますけどね。」

 須田氏「かつてはリクルート事件なんかの時は調査報道。それまでずーっと調査報道の流れがあって、言ってみれば役所だとか警察の下請けみたいな情報貰って書くだけじゃなくて、自分達で掘り起こすっていう動きがあったわけですよ。全く最近無くなって来ちゃった。だから何故無くなったのかというのが問題なんですよ。」

 長谷川氏「だから須田さんや大谷さんや青山さんがそのまま会社に残っていたら劣化なんかしてなかったですよ。」

 青山氏「だから残れないんですよ。はっきり言うと。」

 水道橋氏「東京のTVで田原総一朗を地上波から排除するような動きがあったから、今回の選挙は盛り上がらないみたいな事を言われるんですよ。だって本当に暴走してる人が一人いて、その人が実権を持って実際視聴率と戦ってやってるからなんですよ。その人が居なくなったら皆合議制になって安全なことホントやるんですよ。
 (この水道橋博士の言ってる人って誰なんでしょう。それだけTV局に力を持つ司会者って。電通なら分かりますが、水道橋博士は裏ではなく、実際にTVに出ている人の事を言ってますよね。)


 

 岸氏「でも実際今TV局はたとえばスポンサーから言われたらその人は出さないとか、財務省から文句言われたらこういう人は出さないとか、平気でやっちゃいますからね。」

 水道橋氏「そそ、この番組の姿勢がこうなってるのはたかじんさんが居たからですよ。それは間違いないんです。」

 田原氏「スポンサーから言われたから出さないんじゃなくて、自主規制よ。」

 水道橋氏「だから皆で合議で匿名でやったら自主規制するんです。それを一人の人が・・・

 青山氏「この番組の肩持つわけじゃないけど、この番組の経済人に対する点数で、僕はをケチョンケチョンに言いましたよ。しかし公平に言ったつもりですよ?公平に見たらケチョンケチョンだと。そーしたらスポンサーが当然文句言ってきて、降りたんでしょう。でもこの番組続けるわけですよ。僕はまだここに来てるわけですよ。」

 田原氏「ゴマすってるわけね。この番組の。この番組のゴマすってるわけね。」



 青山氏「すってませんよ。何で僕がゴマするんですか。絶対ゴマなんか・・・じゃあ今から辞めますよ。ゴマなんかすりません。田原さんそれは訂正して下さい。今。ゴマすってるんじゃない。」



 田原氏「褒めてるんじゃない。」

 青山氏「褒めるのと、ゴマと違うじゃないですか。」



 真鍋氏「ままま、一旦座って。」
 (激怒している青山氏をメンバー達が座らせてます。‥田原さんが軽口叩くから・・・)

 須田氏「確かに田原さんがやってた番組でも、その番組じゃないけど、違うメディアで僕はスポンサー批判やったんですよ。そしたら田原さんの番組も暫くの間、私休みにされちゃいましたからね。」

 出演者一応に「へぇー、ホントに?!」

 田原氏「もっと言えば、例の金融会社。」

 須田氏「具体的に言わなくていいですから。」

 田原氏「金融会社。なんて言う金融会社だったっけ。」



 田原氏に質問されて困惑君に須田氏・・・

 須田氏「日栄です。」

 水道橋氏「具体的に言わしてるんじゃない。」
 
 青山氏「だから何を言おうとしたかというと、やりようによってはね、スポンサーの批判だって出来るんですよ。出来てるじゃないですか。」

 大谷氏「だってサンプロは日栄の社長の中継で繋いで‥。」

 田原氏「やったよ。あの時に日栄側からの注文で、須田さんにはあまり質問させてくれるなって言って。ね?」

 須田氏「ええ。」

 大谷氏「私(須田氏の)横にいて、一問も質問しないで終わっちゃったんだよね。」

 須田氏「5分しか出演出来ませんでした。私。」

 大谷氏「ただ長谷川さんね、記者クラブがさっき悪いって言ったけどね、じゃあ、読売の森口の誤報っていうのはですね、私逆だと思うんですね。あれはノーベル賞取ったばっかりの時に、あの記事で朝日に抜かれたら大変だと。朝日に捕まれてると。だから大した裏も取らずに焦ってやっちゃったんですね。記者クラブ制度も悪いかもしれないけれど、今の新聞は、御社もそうでしょうけど、限定手段ですよ。記者に対して、あいつは『これも抜かれた。これも抜かれた。これをヘマした』と、だから特ダネ記者なんて育つわけ無いんですよ。」

 長谷川氏「だからホントの情報は読売もそうだけど、それを後追いした共同の方がもっと可哀想。」

 青山氏「夕刊だったから時間が無かった。」

 須田氏「森口さんの件は一本電話をかけりゃいいじゃないですか。裏でも何でも。」

 大谷氏「たまたまねあの時丁度夜だったんですよ。」

 青山氏「それでもそこは劣化してるってとこですよね。」

 田原氏「あのね、たとえばサンプロやってる時に、サンプロは全社の新聞記者が来ますよね。・・・来てね、談合なんですよ。あのね、『今日の番組は何を言ったことにしようか‥』落ちるのが怖いんだよ。ね。今スクープじゃなくて、落ちるのが怖いんだよ。」



 大谷氏「各社で今日はサンプロの発言で、何処をニュースにするかというのを話し合って‥」

 岸氏「要は集まった各社でこういう報道をしようと決めるわけですね。」

 長谷川氏「メモあわせって言うんですよ。メモあわせ。」

 青山氏「だからこれは社会の問題でね。欧米社会は頭抜ける事が大事。日本では同じ頭になることが大事だから、特ダネ取るよりも特オチを心配する体質なんだ。それはずっとそうですよ。最近じゃない。」

 岸氏「メディアが役所とか民間と同じになっちゃった訳ですね。」

 青山氏「前からそうなんですよ。」

 大谷氏「だから役所に操られるんですよ。」

 青山氏「大体特オチって言葉は欧米メディアにはないんだから。」

 と、以上で『最近のメディアは劣化している?』は終わります。

 メディアとスポンサーの裏話、記者の談合など、聞いてるだけでマスメディアのレベルの低さが窺えるような話でした。

 それにしても水道橋博士の話が気になります。

 今、報道番組の顔として出ている人を思い浮かべれば、みのもんた、小倉智昭、古舘伊知郎、恵俊彰、池上彰、関口宏‥と、このぐらいでしょうか。

 水道橋博士は誰の事を指して言ってたのかなぁ・・・と、ちょっと興味が沸くところでもありますが。

 ご存知の方いらっしゃいましたら教えて頂けたら嬉しいです。

 



所氏の浅薄な女性宮家創設論。竹田恒泰氏。Voiceより

 竹田恒泰さんが昨年9月に『たかじんのそこまで言って委員会』ご出演された際、所功氏との女性宮家創設について激論を戦わせていらっしゃいましたが、Voice12月号にて、その時の所氏の発言の疑問点と女性宮家に対する思惑を書かれていましたので載せさせて頂こうと思いました。。
 この竹田さんのお話は10/1日の拙ブログ、こちらでの所氏との討論です。たかじんのそこまで言って委員会。9/30日、所功氏対竹田恒泰氏。

 所功氏の浅薄な女性宮家創設論 竹田恒泰

 今年の九月三十日に放送された『たかじんのそこまで言って委員会』で、久しぶりに所功氏と対論した。
 コーナーの時間が短く、十分な議論が出来たわけではないが、所氏が女系天皇の正統性を論じる根拠としてイの一番に皇祖神の天照大神が身が身であったことを主張したこと、そして女性宮家創設論の必要性として、皇族でないと出来ないご公務が何十何百あると主張したことに大きな違和感を覚えた。
 
 女性宮家の必要性は「お寂しい」事?
 
 所功氏が皇室制度に関して著した近著に『皇室典範と女性宮家~なぜ皇族女子の宮家が必要か』がある。タイトルからして、この本を読めば「なぜ皇族女子の宮家が必要か」すなわち「なぜ女性宮家が必要か」がわかるものと期待されるが、結論から言うとこの本には女性宮家の必要性について、宮家が全滅することを回避するため、という理由一点しか見いだす事は出来ない。
 しかし、だからとといって皇族を確保するためにいかなる手段をとっても良いわけではない。女性皇族が民間から婿ないし夫を取った例など、二千年を超える皇室の歴史上、いまだかつて一度の先例もない。まずは伝統に則った形で皇族を確保する道を模索すべき事は、当然であろう。それであってこその皇族ではないか。

 皇族でしかできないご活動は何か。

 所功氏は『そこまで言って委員会』で女性宮家創設が必要である旨を述べたとき、時事通信社特別解説委員の加藤清氏と私から、女性宮家の必要性について質問攻めにあった。この時、所氏は「皇族でなくては出来ない事」について「いろいろあります」「何十何百とある」などと言ったものの、結局は「家族として、身内でお支え」と「皇室のお祭り」(宮中祭祀)の二点しか例に挙げることが出来なかった。
 そのやりとりを次に示す。(括弧書きは著者注)

 加藤氏「女性宮家だけ作る意味が無いじゃないですか」

 所氏「あります

 加藤氏「それはどうして意味があるんですか?」

 所氏「秋篠宮家が悠仁様が、将来、皇太子や天皇になられたときに、お姉様が皇族でおられない状態と、皇族として宮家を立てて弟をお助けになるのと、全然違うわけですよ(中略)」

 加藤氏「具体的にお聞きしますが、お姉様として、天皇に仮になられた悠仁様の何を助けるんですか?」

 所氏「色々ありますよ

 加藤氏「色々ってどういう事ですか?」

 所氏「たとえば、黒田清子様になられた方が元々両陛下をお助けになったことはおそらくご存知かと思いますが、これはね、家族としてのね、身分でお支えになる事って一杯あるはずです。これは外に知られている以上に大きいものがありますので

 加藤氏「それは宮家(皇族)じゃなくても出来てる話じゃ・・・」

 所氏「また違います。一切出来ません

 加藤氏「今のお話で言うと、要するに宮家(皇室)でなくなられたわけですね、ご結婚されて。でも今の両陛下を支えられてるわけですよね?」

 所氏「できません

 加藤氏「いやいや、今現在のことを仰ってるわけでしょう?(中略)」

 所氏「黒田様(民間人)になった以上、簡単には皇室には行けないんですよ」

 竹田氏「でも充分に祭祀をなさっているわけですから・・・」

 所氏「そういう身分の違いというものをきちんと弁えておられるのがあの方のご立派なところであって・・・」

 竹田氏「清子様は、民間人になられてから伊勢の神宮の(臨時)祭主をなさってますけれども、祭主をなさると言う事は、陛下のお祭りをお助けになることですから、それは陛下の一番重要な部分を民間人となられて支えていらっしゃる動かぬ一つの状況だと思います。」

 所氏「(中略)けっして皇族としてお仕えになるんじゃないんですね。その事を明確に分けませんと・・・」

 竹田氏「皇族としてしか支えられない項目は何ですか?」

 所氏「色々あります

 竹田氏「なんですか?」

 所氏「具体的に言えば、皇室における直接的な両陛下のなさっておられることと、その周辺で皇族の身分でなさる事が、もう竹田さんなら充分ご存知でしょうけど、何十何百とあるんです」

 竹田氏「それが分からないので聞いているのです」

 所氏「そう言うものを天皇皇后様ご自身がなさる事と、皇族としてなさる事とが、区別されなければなりません」

 竹田氏「具体的に何ですか?具体的に何でしょう?」

 所氏「具体的にありますよ

 竹田氏「教えて下さい」

 所氏「まず皇族として皇室のお祭りがありますね?両陛下がなさいますね?皇族が参拝されますね?元皇族は参拝できません。それはおわかりですね?」

 竹田氏「でも今申し上げたとおり、民間人としてでなければ(神宮の)祭主は出来ないわけで・・・」(中略)

 所氏「それに類することは一杯ありまして

 竹田氏「民間人になったことによって全く陛下のお祭りを支えられないというのは僕は違うと思います」


 このように加藤氏と私は、所氏に対して、皇族でなければ出来ない事を具体的に示すよう何度も執拗に問いただしてみたが、所氏は「色々ある」「具体時にある」「何十何百とある」などと繰り返すばかりで、そのたびに話を逸らし、結局は「家族として、身内でお支え」「皇室のお祭り」の二点しか挙げる事が出来なかった。まして前者は全く具体的な事ではない。
 そもそも「家族として、身内でお支え」なら、民間人になられても継続可能である。また、所氏はこの点について「一杯あるはず」と、推測に基づいた話をしている。所氏本人も確信のないまま話していることが窺える。しかし、他方で所氏は、皇籍離脱した元皇族(親族)が陛下を支えることは「いっさいできません」と自信満々に言い切ったが、その根拠も示せなかった。
 また、所氏は二つ目の事例として宮中祭祀を挙げたが、天皇は「祭り主」「上御一人」であられるため、天皇陛下お一人がなされば宮中祭祀は完成するのである。皇族方は祭祀を担う事は出来ず、天皇の祭祀に陪席なさるにとどまる。また、一定以上の皇族の陪席がなければ天皇の祭りが不成立になることはない。
 百歩譲って一定以上の親族の陪席が必要だとしても、元皇族(親族)の身分で祭祀に陪席なさればよいだけの話である。もし、内規でそれが禁止されているなら、その内規を偏向すれば済む。内規は国会や内閣の決議を経なくても変更可能である。まして、天皇の御不例のとき、民間人である掌典長が祭祀を代行している。理論上、民間人が担えて元皇族(親族)が担えないはずはない。まして陪席するだけなら何の問題もないと言える。
 ここまで見てきたように、所氏の著作と同番組での発言を総合してみると、皇統の安定の為に、旧皇族の活用よりも女性宮家創設を優先させるべき理由として所氏が述べるのは次の点に集約される。
 それは、女性皇族が結婚で民間人になられたら、①家族が「お寂しい」事、②「家族として、身内でお支え」が出来なくなる事、③「皇室のお祭り」に参加出来なくなること、の三点のみ。
そして、そのいずれもが本質的な問題では無いことはすでに指摘したとおりである。このように、所氏が憶測語り根拠なく言い切ることは、責任ある学者の発言とは言い難い。

 本当の目的は「女系天皇」の道を開くこと

 所氏が女系天皇を容認する根拠は一体何であろうか。
 所氏は近著『皇室典範と女性宮家』で自ら「女系天皇の実例はない」と認め、「従来の天皇は一貫して父系継承である、(中略)この史的事実がもつ意味は極めて大きく、これを今後とも持続していけるならば、それに越したことはない」と述べている。ところが、それにもかかわらず、皇位継承の資格を「これから女系(母系)にも広げる事自体は、本質的に問題が無い」というのだ。
 父系(男系)継承の重要性を説いておきながら、それを母系(女系)に変えても本質的に問題が無いというのは、矛盾に満ちており理解に苦しむ所である。もし「本質的に問題がない」のであれば、先祖達は二千年以上も、無価値なものを守ってきた事になるし、また「史的事実が持つ意味は極めて大きい」なら、それを変えても「本質的に問題が無い」訳は無い。伝統を重視することと、女系天皇を容認することは、相反するものであり、女系天皇容認論者が伝統ないし史的事実の重要性を述べること事態が詭弁と言うべきであろう。

 女系天皇容認の根拠は神話?
 
 そこで私は、前出の番組で直接その疑問を所氏にぶつけてみた。
 「なぜ歴史が極めて重たいと言っておきながら、変わっても本質的に問題無いのか、その理由は何でしょう?」と尋ねたところ、なんと驚くべき事に、所氏はイの一番に「皇祖神を天照大神・女神に仰いでおるという事実」と、神話を持ち出してきたのである。
 つまり、神武天皇以降の歴史では女系天皇が一例もないが、神代では先例があると言いたいのだろう。
 皇祖神が女神で、最初の継承が女系継承の事例に当たるという神代の話を根拠に、女系天皇は「本質的に問題が無い」と説明されて一体誰が納得するだろうか。
 そもそも天照大神は女神であって、それは人間の女性と同列ではあり得ない。神が染色体や遺伝子を持っていると考えるのには無理がある。
 女性宮家創設と女系天皇容認の可否は、皇室制度の議論であり、ここに神話を持ち込む事自体が学問的ではない。
なぜなら、神武天皇は初代天皇であるから、神武天皇より前の時代には、天皇はなく、皇位も皇統も皇室も存在していないからだ。神話が伝えるのは、神武天皇の御祖先の系譜とその物語であって、神話が二千年続いてきた皇位継承の原理を変更する根拠にはなり得ない。

 さて、この番組で私は、神話を持ち出してきた所氏に対して、天照大神のみが皇祖神である根拠を尋ねた。所氏は『日本書紀』を根拠に挙げたが、それは所氏の勘違いであろう。
 たしかに『日本書紀』には「皇祖神天照大神」と記された部分もあるが、「皇祖高皇産霊尊(たかみむすひのみこと)」とも書かれていることや、神武天皇四年の記事には「皇祖の天神を祭りたまふ」と書かれていることから、皇祖は天照大神だけではなく、天上世界の神々を指す「天神」であることがわかる(「天神」と「天照大神」は異なる)。
 
 所氏の主張の変化

 そもそも、所氏の旧皇族の活用を否定する論調には無理があった。
 旧皇族の活用とは、具体的には二つの案がある。  
 第一案は旧皇族(元皇族の男系子孫を含めてこの後を用いる)を皇族に復帰させること、そして第二案は皇族が旧皇族から養子を取れるようにすることである。第二案には、①単純な養子(婚姻を伴わない)②婿養子(婚姻を伴う)③夫婦養子など、複数の方法があり、①には成年ばかりでなく、旧皇族の赤子を宮家の養子にする方法も含まれる。
 所氏は、有識者ヒヤリングまでは一貫して旧皇族の活用に否定的意見を述べてきたが、所氏がその理由としてあげたのは次の点である。
 戦後六十年以上経過したことに触れ「主権者として教え込まれた一般国民の大半が、そのような人々(旧皇族の子孫)の身分の変更について理解し賛成するかどうか」と述べ、それは「かなり難しい」と切り捨てている。
 それでいて、所氏は女性宮家創設を提言し、女性皇族と結婚する民間男子を皇族にすることは可としている。女性宮家を認めると、六十年はおろか何百年遡っても皇室に辿り着くかも分からない男性を皇族にすることになる。旧皇族が負荷なら、そもそも女性宮家など成立する余地はないはずだ。
 ところが所氏は旧皇族の復帰について、近著で「もし可能性が相当に高いなら一項に値するであろう。しかし、おそらく無理だと思わざるを得ない。」と発言した伏線になっているのではないか。

 皇位継承の危機に当たっては、何処までも伝統的な男系による継承を安定たらしめることを念頭に置いて、万策を講じなくてはいけない。そしてその方法は多数存在し、中には実現性が高いものがある。にもかかわらず、男系を継承できる可能性が尽きてもいないうちに、男系が途絶えた場合の対処方法を議論するのは、それこそ「本質的に不適切」ではないか。伝統を変えることを議論する前に、伝統を守る方法を議論すべきであろう。
 所功氏には「陛下のご意向やご意志」などを持ち出さず、憶測で語らず、議論から逃げず、責任ある発言を心掛けて頂きたいと思う。所氏は伝統と歴史の重みを良く理解しているはずが。伝統を変える前に伝統を守る方法を議論すべき事も、本当は分かっているに違いない。「女系継承となっても本質的に問題は無い」などという自身のためにする主張こそ封印して頂き、伝統に則った皇位継承を今後も続けていく方法を、共に知恵を出し合って模索し、所氏と一緒に皇室を支えていきたいと、私は思っている。


 Voiceでは他にも女性宮家に対する話が色々と書かれておりましたが、非常に長くなってしまいますので、「たかじんのそこまで言って委員会」での所氏の発言に対する疑問点と、その答えの部分を抜粋して載せさせて頂きました。

 今まで当ブログでも
 女性宮家 三宅久之氏 対 所功氏のバトル 
 ミヤネ屋「女性宮家創設の背景に危機感」所功氏出演と、今まで所氏が出演されて女性宮家及び女系天皇の話をされた書き起こしがありますが、その都度、所氏の言葉は綺麗ですが、内容に疑問を感じる、或いは気味の悪さを感じる事が度々ありました。
 
 その疑問が、今回のVoiceでの竹田さんのお話で解けた気がします。

 そして先日、日本経済新聞にて、
「女性宮家」に反対意見が多数 意見公募  2012/12/18 19:24

 政府は18日、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」創設を検討するとした論点整理について、パブリックコメント(意見公募)の結果を公表した。内訳は公表しなかったが、約26万7千件の多くを反対意見が占めた。次期首相に就任予定の自民党の安倍晋三総裁は反対の立場で、政府が年明けの通常国会で目指していた皇室典範改正案の提出は見送られる。


 という記事を読み、結局(民主党及び主に左翼の女性宮家論者含め)所功氏がどう頑張ろうと、国民はこの件を冷静に見て、判断されてた事を知った次第です。

 Voiceでは、所氏に対し竹田さんは、その間違いを証拠を挙げながら論理的に正しながらも、最後には『伝統に則った皇位継承を今後も続けていく方法を、共に知恵を出し合って模索し、所氏と一緒に皇室を支えていきたい』と仰っていて、餅は餅屋ではありませんが、流石に皇族の血を引いた方は皇室に対する見識が違うという印象を持ちました。
 
 また「一般国民の大半が、旧皇族の子孫の身分の変更について理解し賛成するかどうか。それはかなり難しい」と仰っていた、所氏がパブリックコメントを聞き、どのような反応をされているかが知りたいところでもあります。