AX そこまで言って委員会。村上春樹VS百田尚樹 本当に面白い本はどっち。 - 徒然日記
 INDEX    RSS    ADMIN

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

そこまで言って委員会。村上春樹VS百田尚樹 本当に面白い本はどっち。

 昨日のそこまで言って委員会です。
 昨日は2択で選んで委員会という事で、色々な同業者()の方々をパネラーが選んで討論するという形式で行われましたが、その中でこちらの小説家の方々の2択の書き起こしです。


 当委員会の論客としてもお馴染みとなったベストセラー作家の百田尚樹さん。

 全国の書店の店員が、最も売りたい本を投票で選ぶ、今年の本屋大賞を受賞した『海賊と呼ばれた男』が累計で100万部の発行を決めた4月12日。


 ノーベル文学賞に最も近い男と言われる作家、村上春樹さんの3年振りの長編『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』が発売され、こちらも発売直後に完売する書店が相次ぎ、小説では史上最速の発売7日目で100万部となる増刷を決めました。

 本屋大賞の授賞式で百田さんは、

 百田さん「まあ間の悪いことに12日に村上春樹さんの本が出まして。(場内爆笑)もしかしたら(自分の本は)歴代の本屋大賞で一番売れない本になるんじゃないかと‥」

 しかし、百田さんの『海賊と呼ばれた男』は受賞から15日後には120万部を突破。

 今や多くの書店の店頭には、春樹と尚樹の本が並んで平積みになっている。

 まさしくこの二冊が今日本で最も売れている本であることは間違いない。
 ‥とはいえ、この二冊の本。一体どんな内容なのか?

 百田さんの『海賊と呼ばれた男』の方はと言うと。

 「戦争で何もかも失い。借金だけが残った男。」


 「大手石油会社から排斥され売る油もない。しかし男は社員1人たりとも解雇せず、どこの業者も手を付けない油さらいなどをしながら」


 「巨大石油資本に命懸けで戦っていく。」

 「そこには現代の日本人が忘れかけている勇気、誇り、闘志、そして義の心があった。」


 実在の人物、出光興産創業者、出光佐三と実際に起きた日章丸事件をモデルに描いた本格ノンフィクション小説。

 一方、村上春樹さんの『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は、

 そのタイトルも難解だが、内容に関する紹介文を見ると、

 「良いニュースと悪いニュースがある。多崎つくるにとって駅をつくることは、心を世界につなぎとめておくための営みだった。あるポイントまでは・・・」


 (因みに余談ですが‥この画像はこの小説を良く著していて、この番組のスタッフさん達の力量に感心してしまいました。)
 あまりに抽象的、観念的すぎてどんな内容なのか良く分からないが、これ以上書くとネタバレになってしまうと言うことか。
 いやこれこそが村上文学という事なのか・・・。

 そこで皆さんに質問です。

 「村上春樹と百田尚樹。本当に面白い本を書いていると思うのはどっち」


 この結果と満場の拍手に百田さんは大変照れてしまって。


 百田さん「済みません。これ‥これ以上私はこの場にいられないと。」

 辛坊氏「皆さん、凄いんです。今関西の書店に行くと、入り口を入った所にいわゆる平積みっていう売れ筋の本がありますよね。そこにあるのは一に百田尚樹、二に村上春樹、三に辛坊治郎の新刊という(場内爆笑)そのぐらい百田尚樹、村上春樹が売れているという。」

 百田さん「いえいえ、ちょっと、ちょっと退場します」


 辛坊氏「そこに一応ヘッドホンが置いてありまして、皆さんのコメントは聞こえないことになってますから」

 百田さん「そうは言っても皆さんの顔見てると大体言う事は分かりますから。(場内爆笑)済みません。はい。」

 辛坊氏「分かりました。じゃあ、後半戻って来て頂きますからね。どこにいかはるんですか?」

 百田さん「はい。分かりました。あの、ちょっと袖の方で隠れてます。」(場内爆笑)
 と言いながら場内の方々に謝りながらそそくさとその場を後にしてしまった百田さん。


 宮崎さん「何で出て行くの?シャイな人だから‥」

 辛坊氏「大変恥ずかしがり屋の方でありましてですね。本人が居なくなりましたので、好き勝手に今(パネルを)変えて頂いて良いですよ。(場内爆笑)‥因みにどっちも読んだ事がないという人。」


 ざこば師匠「はい(笑)」

 辛坊氏「そんないい加減な(笑)」

 ざこば師匠「いやいや、そやから僕昨日落語会あったんで、楽屋でこんな質問来てんねんと。(中略)それで皆に『読んだ人?』って言うたら、ほとんど無かった。(場内爆笑)読んだ人間も居てるし、読んでない人間も居てるけど、村上春樹っていうのは、ある奴が言うのには『ノルウェイの森』あれからおかしなってもうたと。30年ほど前までは良かったと。その後何書いとるのか訳分からんと。読みたくないと。」

 加藤さん「その通り。」

 ざこば師匠「その点、百田先生の方は涙ありの、戦争のこと書いたり、特攻隊の事書いたりしたら、もう全然他の事を書かない。今度出光のことを書いたら、また全然違う分野を書くと。僕、それ聞いた時に良いなと。ネタでも落語、この系統ばっかりするよりも」

 辛坊氏「人情話もあれば、滑稽話もあり、」

 ざこば師匠「そうそう。そうやって分けて、ごっつい手広いっちゅうのんで、皆が百田先生って。皆が言うたんです。」(場内爆笑)

 辛坊氏「なるほど。皆が言わはった。」

 ざこば師匠「楽屋に3人いてました。」(場内爆笑)


 宮崎さん「でもこの比較ちょっと無茶だと思うのは、カテゴリー違うでしょう。やっぱり。・・・私は基本的に小説読みませんから、当てずっぽうで言ってるようなものですけど。」

 辛坊氏「(笑)ちょっと待って下さい。宮崎さん、全く読んだ事無い訳じゃないでしょう。」

 宮崎さん「いや、そんな事は無いですけど、うーん・・・何か好きじゃないんですよ。」


 津川氏「純文学とか芸術映画ってのはね、インチキでも作れるんですよ。これはね。‥でもエンターテイメントっていう事を考えた時に本当に力がなかったら作れない。だから大体左翼が多くなった日本映画でも、もう本当に分からんようなアホなのばかり作って、」

 辛坊氏「文芸大作!っていうヤツありますね。」

 津川氏「それで実は山田洋次にしても、侍のこと何も分からないで『武士の一分』作ってたりね。不勉強なんです。口ばっかりで。」

 辛坊氏「どうですその村上春樹さんは、然は然り乍らノーベル文学賞候補っていう。毎年騒がれてる。」


 加藤氏「(村上春樹は)大江健三郎と同じ臭いがする。(場内爆笑)で、百田さんのこと序でに言っとくと、彼の本読んでてね、愛国心。愛国心っていうと何かナショナリスティックに取られがちですが、そうじゃなくって愛郷心って言ったらいいのかもしれない。で、日本という国が好き、自分の故郷が好き、人間が好きだという事に徹底していらっしゃる。それでやはり凄く才能があるから、それを上手くエンターテイメントに消化させてるって言うかね。まあ、この人はノーベル賞は取りませんよ?(場内爆笑)頭は禿げててもノーベル賞は取らんけれども、でもね、ホント読ませる小説家としては当代一。ナンバーワンですよね。」


 ざこば師匠「三宅先生が褒めてはったもんね。良い本やぁ言うて。」

 辛坊氏「あれは『永遠の0』かなんかでしたね。」


 宮崎さん「あのね、百田さんの小説。こうやってお近づきにもなって、何冊かというか、まあかなり読んだんですけど。あのー」


 竹田氏「やっぱ読んでるんですね。」(場内爆笑)


 宮崎さん「読んでない事にしたいの。いいの。でも百田さんのは読んだ。でね、やっぱり一つには、ずっと放送作家をやっていらしたので、非常にね、読者って言うものの反応とかっていうものの、ここでどういう風に読者が反応するかな?っていうのを非常に良く分かっていらっしゃる。私はね、『夢を売る男』っていう、先週も取り上げた『夢を売る男』っていう作品が凄く好きなんですけど、ライトノベルのような構成を使いながら、出版界の内幕を暴いていくっていう作品なの。だから社会派の内容をもの凄く軽い文体で書くというようなね、わざと描写を荒くしたりしてね、最後の最後で読者を救うんだよ。これがねぇ、上手いなと。あっ、この人はやっぱり良い意味で昔テレビ屋だった人だったって感じがする。」

 辛坊氏「田嶋さん、今日初めて皆の意見に大きく頷いていらっしゃいますが。」


 田嶋氏「私ね、村上さんのは『ノルウェイの森』で駄目になっちゃったの。もうそれ以降、悪いけど読む気がしなくて。で、百田さんのは私これも天の邪鬼で、あんまり評判が良くて皆が読んでると何か引いちゃって読む気しないの。で、うちのスタッフ皆読ませたら面白い面白い面白い面白いって読んでるんだよ?余計引いちゃって。(場内爆笑)ほいで、でも分かるの。日本人が好きだっていうのは。1人の義を重んじながら一生懸命色んなものに挑戦して自分を作っていって、それは皆日本人好きなのよ。だから私も好きになるだろうって。」

 辛坊氏「八田さんは。」


 八田氏「これ私の意見じゃないんですけど、私の女友達と皆で集まったときに、村上春樹作品の話になりまして、村上春樹作品を好きだと声高に主張する男性が苦手だって皆言ってるんですね。」

 宮崎さん「あっ、分かるような気がする。」

 八田氏「何て言うんだろう。その村上春樹さんの作品に出て来る何でも器用にこなす、ちょっとナルシストな自分みたいな主人公に自分を重ね合わせてる男性が多いって言う意見がちょっとありまして。」

 (ここで加藤さんがクスッと)
 八田氏「大いに盛り上がったんですけど。私の意見じゃないんですけどね。」(場内爆笑)

 辛坊氏「何でそういう言い方をする(笑)」

 宮崎さん「いや、俺はあなたの意見だと思います。」

 八田氏「えっ、言い出したのは友達ですけど、私も確かにと賛同しました(笑)」

 宮崎さん「ですよね。」

 辛坊氏「大体一回り話が回りましたんで、じゃあ本人に。多分ね、全部聞いてたと思います。(場内爆笑)再登場です。百田尚樹さん。・・・どうですか?百田さん。」


 百田さん「いやいや、ホントに皆さん有り難うございます。お言葉嬉しいです。もうホントね、村上さんなんかと比べものにならないんです。あの方ね、30年以上の‥」

 辛坊氏「因みに百田さんは村上作品は大体読んでます?」

 百田さん「読んでません。」(場内爆笑)

 加藤氏「正しい!」

 辛坊氏「一冊も?」


 百田さん「あの、デビュー作の『風の歌をきけ』は読みました。」

 宮崎さん「これは良いんだよ。『風の歌をきけ』は良いんだよ。」

 百田さん「そうですか?僕それで駄目になったんです。」

 辛坊氏「一作目で挫折した?」


 百田さん「はい。所が他の方に聞くと、一作目だけ特別で、他の作品はドンドン村上ワールドになっていってるって事なんですが、だから読まなあかんなと思うんですけど、はい。でも村上さんはね、ホント30年の長いキャリアで大ベテランで、ベストセラー作家ですから、私なんかとはちょっと比べものにならない。素晴らしい方です。」

 田嶋氏「凄いよね。外国での評価。」


 竹田氏「中国で売れてるのが気になるんですよ。それで反日デモがあったときに中国に媚びるようなメッセージを村上春樹さん朝日新聞に出しましたよね。凄い気になるんですよね。」

 田嶋氏「何でそういうレベルでしか判断しないの。」

 竹田氏「でも大切な事ですよ?」

 加藤氏「実際だもん。だって。」


 百田さん「そうですね。ホントに中国寄りの発言して、で、中国で沢山本が売れましたですね。何か間違ってます。」


 加藤氏「はっきり言ってな男だよ。(場内爆笑)読む必要ない。」

 辛坊氏「えー、これ以上話しても使えない部分が増えるだけと言う事で(場内爆笑)」


 津川氏「映画と違ってね、文学、日本語で書くわけですから、それを中国語に翻訳したり英語に翻訳してね、本当の値打ちが分かるのかどうかって言うのがね、僕は良く分からんですね。」


 田嶋氏「でも私らもさーんざんドストエフスキーからトルストイから外国の文学読ませられてきたよ。子供の頃から。今更そんな事言っても。」

 辛坊氏「百田さんの本は海外での出版ってのはどういう状況ですか?」


 百田さん「えーっと。韓国と台湾で出版されてます。」

 辛坊氏「売れてます?」

 百田さん「そこそこ売れてるみたいです。」

 辛坊氏「そこそこ売れてます。じゃあ将来中国に進出も。」

 百田さん「中国ですね。難しいですね。僕の作品は中国人には理解出来ないと思いますけどね。はい。ただね、村上さんと僕の作品どっちが良いか。これは僕は言えません。ただ、先程のVTR見まして、えー、僕の方が顔は良いなと思いました。」(場内爆笑)


 宮崎さんには百田作品に対する感想以外に是非村上作品に対する感想もお聞きしたかったのですが、それが聞けずちょっと残念でした。
 
 実は、私が百田さんの本を知ったのが、この番組に最初にお出になった時の『永遠の0』が最初でして、その後「影法師」「聖夜の贈り物」「海賊と呼ばれた男」「風の中のマリア」を読みました。
 百田さんの作品を読んでますと、日本人って昔はこうだったっけと思い出させてくれる(今は軽くなってきてしまってる)日本人らしさを改めて感じさせて頂ける事と、『永遠の0』からは日本を支えて下さっていた昔の方々に対する感謝の気持ちや畏怖の念を感じさせて頂いた事が自分にとり何よりの収獲でした。

 それから村上さんですが、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』は、たまたま通りがかった本屋に並べてあったので、ミーハー的な興味からつい購入してしまい読みました。
 読むのに時間がかかる私にしては珍しく5時間ぐらいで読んでしまいましたが、読後実に変な虚無感を感じる本でした。
 実は村上さんの本は学生の頃から「風の歌をきけ」以外の小説、エッセイ、対談、ノンフィクションなどほとんど読んで来ているのですが、今回の「多崎つくる・・・」はいつも通りの主人公ではあっても、主人公に魅力が無く、逆に嫌悪感を持ってしまうような有り様で、早く終わらせたい一心で読んだというのが正直な所でした。
 そして良くなかったのは、伏線となるはずの事柄が3点(3人)ほど放りっぱなしのまま終わってるんですよね・・・・。
 アマゾンのレビューにも書きましたが、この本にはあとがきがないのです。という事はもしかして反応次第ではPart2も書く予定にされてるのでは。と思ったり。


関連記事
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。