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所氏の浅薄な女性宮家創設論。竹田恒泰氏。Voiceより

 竹田恒泰さんが昨年9月に『たかじんのそこまで言って委員会』ご出演された際、所功氏との女性宮家創設について激論を戦わせていらっしゃいましたが、Voice12月号にて、その時の所氏の発言の疑問点と女性宮家に対する思惑を書かれていましたので載せさせて頂こうと思いました。。
 この竹田さんのお話は10/1日の拙ブログ、こちらでの所氏との討論です。たかじんのそこまで言って委員会。9/30日、所功氏対竹田恒泰氏。

 所功氏の浅薄な女性宮家創設論 竹田恒泰

 今年の九月三十日に放送された『たかじんのそこまで言って委員会』で、久しぶりに所功氏と対論した。
 コーナーの時間が短く、十分な議論が出来たわけではないが、所氏が女系天皇の正統性を論じる根拠としてイの一番に皇祖神の天照大神が身が身であったことを主張したこと、そして女性宮家創設論の必要性として、皇族でないと出来ないご公務が何十何百あると主張したことに大きな違和感を覚えた。
 
 女性宮家の必要性は「お寂しい」事?
 
 所功氏が皇室制度に関して著した近著に『皇室典範と女性宮家~なぜ皇族女子の宮家が必要か』がある。タイトルからして、この本を読めば「なぜ皇族女子の宮家が必要か」すなわち「なぜ女性宮家が必要か」がわかるものと期待されるが、結論から言うとこの本には女性宮家の必要性について、宮家が全滅することを回避するため、という理由一点しか見いだす事は出来ない。
 しかし、だからとといって皇族を確保するためにいかなる手段をとっても良いわけではない。女性皇族が民間から婿ないし夫を取った例など、二千年を超える皇室の歴史上、いまだかつて一度の先例もない。まずは伝統に則った形で皇族を確保する道を模索すべき事は、当然であろう。それであってこその皇族ではないか。

 皇族でしかできないご活動は何か。

 所功氏は『そこまで言って委員会』で女性宮家創設が必要である旨を述べたとき、時事通信社特別解説委員の加藤清氏と私から、女性宮家の必要性について質問攻めにあった。この時、所氏は「皇族でなくては出来ない事」について「いろいろあります」「何十何百とある」などと言ったものの、結局は「家族として、身内でお支え」と「皇室のお祭り」(宮中祭祀)の二点しか例に挙げることが出来なかった。
 そのやりとりを次に示す。(括弧書きは著者注)

 加藤氏「女性宮家だけ作る意味が無いじゃないですか」

 所氏「あります

 加藤氏「それはどうして意味があるんですか?」

 所氏「秋篠宮家が悠仁様が、将来、皇太子や天皇になられたときに、お姉様が皇族でおられない状態と、皇族として宮家を立てて弟をお助けになるのと、全然違うわけですよ(中略)」

 加藤氏「具体的にお聞きしますが、お姉様として、天皇に仮になられた悠仁様の何を助けるんですか?」

 所氏「色々ありますよ

 加藤氏「色々ってどういう事ですか?」

 所氏「たとえば、黒田清子様になられた方が元々両陛下をお助けになったことはおそらくご存知かと思いますが、これはね、家族としてのね、身分でお支えになる事って一杯あるはずです。これは外に知られている以上に大きいものがありますので

 加藤氏「それは宮家(皇族)じゃなくても出来てる話じゃ・・・」

 所氏「また違います。一切出来ません

 加藤氏「今のお話で言うと、要するに宮家(皇室)でなくなられたわけですね、ご結婚されて。でも今の両陛下を支えられてるわけですよね?」

 所氏「できません

 加藤氏「いやいや、今現在のことを仰ってるわけでしょう?(中略)」

 所氏「黒田様(民間人)になった以上、簡単には皇室には行けないんですよ」

 竹田氏「でも充分に祭祀をなさっているわけですから・・・」

 所氏「そういう身分の違いというものをきちんと弁えておられるのがあの方のご立派なところであって・・・」

 竹田氏「清子様は、民間人になられてから伊勢の神宮の(臨時)祭主をなさってますけれども、祭主をなさると言う事は、陛下のお祭りをお助けになることですから、それは陛下の一番重要な部分を民間人となられて支えていらっしゃる動かぬ一つの状況だと思います。」

 所氏「(中略)けっして皇族としてお仕えになるんじゃないんですね。その事を明確に分けませんと・・・」

 竹田氏「皇族としてしか支えられない項目は何ですか?」

 所氏「色々あります

 竹田氏「なんですか?」

 所氏「具体的に言えば、皇室における直接的な両陛下のなさっておられることと、その周辺で皇族の身分でなさる事が、もう竹田さんなら充分ご存知でしょうけど、何十何百とあるんです」

 竹田氏「それが分からないので聞いているのです」

 所氏「そう言うものを天皇皇后様ご自身がなさる事と、皇族としてなさる事とが、区別されなければなりません」

 竹田氏「具体的に何ですか?具体的に何でしょう?」

 所氏「具体的にありますよ

 竹田氏「教えて下さい」

 所氏「まず皇族として皇室のお祭りがありますね?両陛下がなさいますね?皇族が参拝されますね?元皇族は参拝できません。それはおわかりですね?」

 竹田氏「でも今申し上げたとおり、民間人としてでなければ(神宮の)祭主は出来ないわけで・・・」(中略)

 所氏「それに類することは一杯ありまして

 竹田氏「民間人になったことによって全く陛下のお祭りを支えられないというのは僕は違うと思います」


 このように加藤氏と私は、所氏に対して、皇族でなければ出来ない事を具体的に示すよう何度も執拗に問いただしてみたが、所氏は「色々ある」「具体時にある」「何十何百とある」などと繰り返すばかりで、そのたびに話を逸らし、結局は「家族として、身内でお支え」「皇室のお祭り」の二点しか挙げる事が出来なかった。まして前者は全く具体的な事ではない。
 そもそも「家族として、身内でお支え」なら、民間人になられても継続可能である。また、所氏はこの点について「一杯あるはず」と、推測に基づいた話をしている。所氏本人も確信のないまま話していることが窺える。しかし、他方で所氏は、皇籍離脱した元皇族(親族)が陛下を支えることは「いっさいできません」と自信満々に言い切ったが、その根拠も示せなかった。
 また、所氏は二つ目の事例として宮中祭祀を挙げたが、天皇は「祭り主」「上御一人」であられるため、天皇陛下お一人がなされば宮中祭祀は完成するのである。皇族方は祭祀を担う事は出来ず、天皇の祭祀に陪席なさるにとどまる。また、一定以上の皇族の陪席がなければ天皇の祭りが不成立になることはない。
 百歩譲って一定以上の親族の陪席が必要だとしても、元皇族(親族)の身分で祭祀に陪席なさればよいだけの話である。もし、内規でそれが禁止されているなら、その内規を偏向すれば済む。内規は国会や内閣の決議を経なくても変更可能である。まして、天皇の御不例のとき、民間人である掌典長が祭祀を代行している。理論上、民間人が担えて元皇族(親族)が担えないはずはない。まして陪席するだけなら何の問題もないと言える。
 ここまで見てきたように、所氏の著作と同番組での発言を総合してみると、皇統の安定の為に、旧皇族の活用よりも女性宮家創設を優先させるべき理由として所氏が述べるのは次の点に集約される。
 それは、女性皇族が結婚で民間人になられたら、①家族が「お寂しい」事、②「家族として、身内でお支え」が出来なくなる事、③「皇室のお祭り」に参加出来なくなること、の三点のみ。
そして、そのいずれもが本質的な問題では無いことはすでに指摘したとおりである。このように、所氏が憶測語り根拠なく言い切ることは、責任ある学者の発言とは言い難い。

 本当の目的は「女系天皇」の道を開くこと

 所氏が女系天皇を容認する根拠は一体何であろうか。
 所氏は近著『皇室典範と女性宮家』で自ら「女系天皇の実例はない」と認め、「従来の天皇は一貫して父系継承である、(中略)この史的事実がもつ意味は極めて大きく、これを今後とも持続していけるならば、それに越したことはない」と述べている。ところが、それにもかかわらず、皇位継承の資格を「これから女系(母系)にも広げる事自体は、本質的に問題が無い」というのだ。
 父系(男系)継承の重要性を説いておきながら、それを母系(女系)に変えても本質的に問題が無いというのは、矛盾に満ちており理解に苦しむ所である。もし「本質的に問題がない」のであれば、先祖達は二千年以上も、無価値なものを守ってきた事になるし、また「史的事実が持つ意味は極めて大きい」なら、それを変えても「本質的に問題が無い」訳は無い。伝統を重視することと、女系天皇を容認することは、相反するものであり、女系天皇容認論者が伝統ないし史的事実の重要性を述べること事態が詭弁と言うべきであろう。

 女系天皇容認の根拠は神話?
 
 そこで私は、前出の番組で直接その疑問を所氏にぶつけてみた。
 「なぜ歴史が極めて重たいと言っておきながら、変わっても本質的に問題無いのか、その理由は何でしょう?」と尋ねたところ、なんと驚くべき事に、所氏はイの一番に「皇祖神を天照大神・女神に仰いでおるという事実」と、神話を持ち出してきたのである。
 つまり、神武天皇以降の歴史では女系天皇が一例もないが、神代では先例があると言いたいのだろう。
 皇祖神が女神で、最初の継承が女系継承の事例に当たるという神代の話を根拠に、女系天皇は「本質的に問題が無い」と説明されて一体誰が納得するだろうか。
 そもそも天照大神は女神であって、それは人間の女性と同列ではあり得ない。神が染色体や遺伝子を持っていると考えるのには無理がある。
 女性宮家創設と女系天皇容認の可否は、皇室制度の議論であり、ここに神話を持ち込む事自体が学問的ではない。
なぜなら、神武天皇は初代天皇であるから、神武天皇より前の時代には、天皇はなく、皇位も皇統も皇室も存在していないからだ。神話が伝えるのは、神武天皇の御祖先の系譜とその物語であって、神話が二千年続いてきた皇位継承の原理を変更する根拠にはなり得ない。

 さて、この番組で私は、神話を持ち出してきた所氏に対して、天照大神のみが皇祖神である根拠を尋ねた。所氏は『日本書紀』を根拠に挙げたが、それは所氏の勘違いであろう。
 たしかに『日本書紀』には「皇祖神天照大神」と記された部分もあるが、「皇祖高皇産霊尊(たかみむすひのみこと)」とも書かれていることや、神武天皇四年の記事には「皇祖の天神を祭りたまふ」と書かれていることから、皇祖は天照大神だけではなく、天上世界の神々を指す「天神」であることがわかる(「天神」と「天照大神」は異なる)。
 
 所氏の主張の変化

 そもそも、所氏の旧皇族の活用を否定する論調には無理があった。
 旧皇族の活用とは、具体的には二つの案がある。  
 第一案は旧皇族(元皇族の男系子孫を含めてこの後を用いる)を皇族に復帰させること、そして第二案は皇族が旧皇族から養子を取れるようにすることである。第二案には、①単純な養子(婚姻を伴わない)②婿養子(婚姻を伴う)③夫婦養子など、複数の方法があり、①には成年ばかりでなく、旧皇族の赤子を宮家の養子にする方法も含まれる。
 所氏は、有識者ヒヤリングまでは一貫して旧皇族の活用に否定的意見を述べてきたが、所氏がその理由としてあげたのは次の点である。
 戦後六十年以上経過したことに触れ「主権者として教え込まれた一般国民の大半が、そのような人々(旧皇族の子孫)の身分の変更について理解し賛成するかどうか」と述べ、それは「かなり難しい」と切り捨てている。
 それでいて、所氏は女性宮家創設を提言し、女性皇族と結婚する民間男子を皇族にすることは可としている。女性宮家を認めると、六十年はおろか何百年遡っても皇室に辿り着くかも分からない男性を皇族にすることになる。旧皇族が負荷なら、そもそも女性宮家など成立する余地はないはずだ。
 ところが所氏は旧皇族の復帰について、近著で「もし可能性が相当に高いなら一項に値するであろう。しかし、おそらく無理だと思わざるを得ない。」と発言した伏線になっているのではないか。

 皇位継承の危機に当たっては、何処までも伝統的な男系による継承を安定たらしめることを念頭に置いて、万策を講じなくてはいけない。そしてその方法は多数存在し、中には実現性が高いものがある。にもかかわらず、男系を継承できる可能性が尽きてもいないうちに、男系が途絶えた場合の対処方法を議論するのは、それこそ「本質的に不適切」ではないか。伝統を変えることを議論する前に、伝統を守る方法を議論すべきであろう。
 所功氏には「陛下のご意向やご意志」などを持ち出さず、憶測で語らず、議論から逃げず、責任ある発言を心掛けて頂きたいと思う。所氏は伝統と歴史の重みを良く理解しているはずが。伝統を変える前に伝統を守る方法を議論すべき事も、本当は分かっているに違いない。「女系継承となっても本質的に問題は無い」などという自身のためにする主張こそ封印して頂き、伝統に則った皇位継承を今後も続けていく方法を、共に知恵を出し合って模索し、所氏と一緒に皇室を支えていきたいと、私は思っている。


 Voiceでは他にも女性宮家に対する話が色々と書かれておりましたが、非常に長くなってしまいますので、「たかじんのそこまで言って委員会」での所氏の発言に対する疑問点と、その答えの部分を抜粋して載せさせて頂きました。

 今まで当ブログでも
 女性宮家 三宅久之氏 対 所功氏のバトル 
 ミヤネ屋「女性宮家創設の背景に危機感」所功氏出演と、今まで所氏が出演されて女性宮家及び女系天皇の話をされた書き起こしがありますが、その都度、所氏の言葉は綺麗ですが、内容に疑問を感じる、或いは気味の悪さを感じる事が度々ありました。
 
 その疑問が、今回のVoiceでの竹田さんのお話で解けた気がします。

 そして先日、日本経済新聞にて、
「女性宮家」に反対意見が多数 意見公募  2012/12/18 19:24

 政府は18日、女性皇族が結婚後も皇室にとどまる「女性宮家」創設を検討するとした論点整理について、パブリックコメント(意見公募)の結果を公表した。内訳は公表しなかったが、約26万7千件の多くを反対意見が占めた。次期首相に就任予定の自民党の安倍晋三総裁は反対の立場で、政府が年明けの通常国会で目指していた皇室典範改正案の提出は見送られる。


 という記事を読み、結局(民主党及び主に左翼の女性宮家論者含め)所功氏がどう頑張ろうと、国民はこの件を冷静に見て、判断されてた事を知った次第です。

 Voiceでは、所氏に対し竹田さんは、その間違いを証拠を挙げながら論理的に正しながらも、最後には『伝統に則った皇位継承を今後も続けていく方法を、共に知恵を出し合って模索し、所氏と一緒に皇室を支えていきたい』と仰っていて、餅は餅屋ではありませんが、流石に皇族の血を引いた方は皇室に対する見識が違うという印象を持ちました。
 
 また「一般国民の大半が、旧皇族の子孫の身分の変更について理解し賛成するかどうか。それはかなり難しい」と仰っていた、所氏がパブリックコメントを聞き、どのような反応をされているかが知りたいところでもあります。
 
 
 

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何を言っている。女性宮家の夫などいるわけないだろ。
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